日々是好日 タオルマンの飲酒日記

風呂上りに海産物を肴に笹の川の「嵐」を常温で飲む
塩ウニ、イカの塩辛、茹でツブ(毒部分取り除き済み)、スルメと痛風になりそうなモノばっかり
買ってきた今しか食べられないから、しばらくは楽しむ事にしようっと


旅行出発日の朝は既に曇り空で、高速に乗った頃には雨が降り始めてきた
途中のP.Aで朝食を摂りながら、八木山動物園を目指す
11月の寒い日に小雨混じりと条件が揃った事もあり、奇跡のように人が少なかった
前半はほとんど人とすれ違わなかったし、爬虫類館もライオンもトラもキリンもゴリラも貸切状態
昼近くになってようやく人が増えてきたが、それでも100人とはすれ違わなかった気がする
子供に聞いてみたら、一番初めに見たカバが印象に残ったらしく
一番カッコいい動物と、一番かわいい動物の両方にカバと答えていた

八木山動物園を後にし、ニッカウヰスキーの蒸留所見学に向かう
蒸留所全体が赤レンガで統一されていて、非常にモダンで雰囲気があった
新川川(にっかわがわ)沿いにあるからニッカではなくて、前身の社名「大日本果汁」を略して
ニッカとなったらしい
蒸留所内を案内してくれたお姉さんも、「ポットスティルの形状により、ウイスキーの個性が変わるのか？」
なんてマニアックな質問にもちゃんと応えてくれて、ますます試飲が楽しみになった
ホワイトオークの樽に貯蔵して、年数ごとに香りが変化するのを嗅いだりもした
シングルモルト宮城峡10年と、ブレンデットの鶴17年、それにアップルワインの試飲があった
他の見学者は水割りで飲んでいたが、自分はチェイサー片手に全てストレートで飲み比べてみた
味の方向性はまるで違うが、どちらもおいしい。オヤジやオフクロにはブレンデッドの方が好評だった
自分は…一杯で〆るなら鶴17年、ずっと飲み続けるなら宮城峡10年を選ぶかな
晩秋の山には霧が立ち込め、ほろ酔い気分で眺める景色は、ウイスキーの味に見事に反映されていた

この日の宿はニッカウヰスキーの先にある作並温泉に宿泊
天然温泉かけ流しがウリの温泉宿にしたが、確かにその泉質はいい感じ
カミさんの肌が弱いので硫黄泉以外を探していたが、刺激も少なく肌に感じる湯質も柔らかい
食事も充分に量があり、地物の食材と創意工夫も感じられ満足した
チト文句をつければ、生ビールがジョッキではなく大きめのグラスだった事
むすび丸がラベルに印刷してあるスーパードライは始めてみたが、500ｍｌだとやっぱり少なく感じる
それ以外に特筆したい事だと、宿の水がかなり旨かった
普段から水道水を口にしていないので、旅行に行っても水が旨いと思った事はそう多くない
宿について部屋のポットに入っていた水の旨い事！、食事中に貰った水も旨かった
蒸留所で買ってきた宮城限定のウイスキー「伊達」も、この水で割って飲んだがとてもおいしかった
ニッカ創業者の竹鶴政孝が、新川川の水で作った水割りを飲んで
この地に蒸留所建設を決めた気持ちがわかった気がする
蒸留酒は醸造工程での仕込み水よりも、割り水として使う水の方が品質に大きく影響するのだそうだ

そんな事を考えつつウイスキーの水割りを飲み、旅行一日目が終わった